「離乳食のレシピに『うどんは塩抜きを』と書いてあった……今まで全然していなかった!」
そう気づいて、血の気が引くような思いをしていませんか。
わが子に何度も食べさせてきたものだけに、「塩分を摂らせすぎていたのでは」と不安になりますよね。検索してこのページにたどり着いた方の中には、そんな方が少なくないと思います。
先に結論をお伝えします。塩抜きはしたほうが安心ですが、していなかったからといって心配しすぎる必要はありません。 うどんは「ゆでる」という工程だけで、塩分の大部分がお湯に溶け出しているからです。
この記事では、うどんの種類ごとの実際の塩分量、正しい塩抜きのやり方、そして「いつまで続ければいいのか」まで、数字を示しながら解説します。あわせて、多くの方が見落としているもっと大事なポイントもお伝えしますね。

【結論】塩抜きは「したほうがいい」けれど、神経質にならなくて大丈夫
なぜうどんに塩分が入っているの?
そもそも、なぜうどんに塩が使われているのでしょうか。
味つけのためではありません。小麦粉のグルテンを引き締め、コシと弾力を出すためです。麺づくりに欠かせない工程なので、市販のうどんにはほぼ必ず食塩が使われています。
つまり、うどんの塩分は「調味料としての塩」ではなく「製造上の塩」。だからこそ、ゆでる過程でお湯に溶け出していくのです。
ゆでるだけで、塩分の多くは落ちている
ここが、いちばんお伝えしたいポイントです。
文部科学省の「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」によると、生うどんの食塩相当量は100gあたり2.5g。これがゆでると、100gあたり0.3gまで下がります。
「ゆでると水分を吸って重くなるから、単純比較はできないのでは?」と思われた方、鋭いです。その点も加味して計算してみましょう。
生うどん100gをゆでると、重量はおよそ1.5倍の150gになります。塩分は0.3g×1.5=約0.45g。もとの2.5gと比べると、8割以上の塩分がお湯に溶け出している計算です。
つまり、水洗いをしていなくても、ゆでた時点で塩分の大部分はすでに落ちているのです。
離乳食の時期は150gを食べる子はほぼいないと思うのであくまで計算のお話です。
「必ずやらなければ」ではなく「やるとより安心」
塩抜きは、そこからさらに塩分を減らすための上乗せの工夫です。
やれば確かに塩分は減りますし、赤ちゃんの腎臓に余計な負担をかけないという意味でも、習慣にする価値はあります。
でも、「やらなければ危険」という性質のものではありません。「余裕があるときにやる、できなかった日があっても気にしない」——このくらいの距離感で十分です。
うどんの種類別|塩分量と塩抜きの必要度
一口に「うどん」といっても、生めん・乾麺・ゆでうどん・冷凍うどんと種類はさまざま。実は、種類によって塩分量も、塩抜きの必要度もかなり違います。
種類別の塩分量くらべ
| 種類 | ゆでる前(100gあたり) | ゆでた後(100gあたり) | 塩抜きの必要度 |
| 生うどん | 2.5g | 0.3g | ○ したほうが安心 |
| 干しうどん(乾麺) | 4.3g | 0.5g | ◎ しっかりと |
| ゆでうどん(袋入り) | – | 0.3〜0.5g程度※ | ○ したほうが安心 |
| 冷凍うどん | – | 0.2〜0.5g程度※ | △ 軽くで十分 |
| 食塩不使用うどん | 0g | 0g | 不要 |
※ゆでうどん・冷凍うどんは商品によって差があります。パッケージの栄養成分表示をご確認ください。
※出典:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
乾麺がいちばん塩分が高い理由
表を見て、乾麺の数字に驚いた方もいるかもしれません。ゆでる前の食塩相当量は100gあたり4.3g。生うどんの1.7倍です。
乾麺は乾燥させて水分を飛ばしてあるぶん、同じ重さあたりの塩分が濃縮されています。
ただし、乾麺はゆでると重量が約3倍に増えます。つまり乾麺100g(→ゆでて約300g)の塩分は、0.5g×3=約1.5g。もとの4.3gからは減っているものの、生うどんの約0.45gと比べると、残っている塩分は多めなのです。
乾麺を使うときこそ、水洗いをしっかり。ここが種類別で最も差がつくポイントです。
冷凍うどんは、すでに塩抜きされている状態
一方で、冷凍うどんはあまり神経質にならなくて大丈夫です。
冷凍うどんは、製造工程ですでにゆで上げてから凍らせてあります。つまり、あなたの手元に届く前に「ゆでる=塩分が抜ける」工程が済んでいるということ。
もちろん、調理のときにもう一度ゆでて水洗いすればさらに塩分は減りますが、離乳食用にやわらかく煮る過程だけでも十分です。「冷凍うどんは塩抜きできるの?」と検索された方は、安心してください。
「食塩不使用」のうどんなら塩抜き不要
最近は、赤ちゃん向けに食塩を使わずに作られたうどんも増えています。パッケージに「食塩不使用」「食塩0(ゼロ)」と表示されているものです。
これなら塩抜きの工程そのものが不要。やわらかくゆでるだけで使えます。
ただし、一般的なうどんに比べると割高です。毎回これを使うのは家計に響く、という声もよく聞きます。**「離乳食初期のうちだけ使う」「忙しい日の予備として常備しておく」**といった使い分けが現実的かもしれませんね。
うどんの塩抜きのやり方【種類別の手順】
基本の3ステップ
どの種類でも、基本の考え方は同じです。
STEP1|たっぷりのお湯で、表示時間より長めにゆでる
お湯の量が少ないと、溶け出した塩分の濃度が上がって抜けにくくなります。鍋にたっぷりのお湯を沸かしましょう。ゆで時間はパッケージの表示より長めに。やわらかく仕上がって、赤ちゃんも食べやすくなります。
STEP2|ゆで汁は必ず捨てる
ここに塩分が溶け出しています。もったいなく感じても、スープに使い回すのはNGです。
STEP3|流水でしっかり洗う
ざるにあけて、流水で30秒ほど。麺の表面のぬめりを落とす感覚で、やさしく洗います。
種類別のポイント
冷凍うどんの場合
凍ったまま、たっぷりのお湯で5分以上ゆでます。ゆで上がったら流水でさっと洗えば完了。前述のとおり、もともと塩分は少ないので軽めで十分です。
乾麺の場合
最も塩抜きが必要なタイプです。表示時間の1.5〜2倍を目安に、やわらかくなるまでしっかりゆでましょう。
ここで便利な裏ワザを。乾麺はゆでる前にポキポキと折っておくと、あとから刻む手間が省けます。離乳食期は麺を短く切る必要があるので、この一手間で調理時間がぐっと縮まりますよ。
ゆでうどん・生めんの場合
袋から出して、たっぷりのお湯で表示より長めにゆで、流水で洗います。生めんはゆで時間が短く塩も抜けやすいので、調理はいちばんラクです。
電子レンジでも塩抜きはできる?
「鍋を出すのが面倒」「そもそもガスを使いたくない」——そんな声もよく聞きます。
結論としては、レンジだけで塩抜きをするのは難しいです。塩抜きは「お湯に塩分を溶け出させて、そのお湯を捨てる」という仕組みなので、水分を捨てる工程がないと効果が薄くなってしまいます。
ただ、こんな方法なら手軽です。
- 耐熱容器にうどんとかぶるくらいの水を入れる
- ふんわりラップをして加熱する
- 湯を捨てて、流水で洗う
ポイントは3番。ここさえ守れば、レンジでもある程度の塩抜きになります。
どうしても難しい日は、食塩不使用のうどんに切り替えるのがいちばんの解決策。レンジ調理できる商品も多いので、「レンジ派」の方こそ常備しておく価値がありますよ。
レンジを使用する時はどの商品もレンジ調理可能であるか確認してくださいね。半生状態はお腹を壊したり食中毒の原因にもなります。
やりすぎ注意|洗いすぎると食感が悪くなります
ここまで読んで「たくさん洗うほどいいんだ」と思われたかもしれませんが、やりすぎは逆効果です。
長く洗いすぎると麺がふやけて、ぼそぼそとした食感になってしまいます。赤ちゃんが食べにくくなっては本末転倒。流水で30秒〜1分程度を目安にしてくださいね。

うどんの塩抜きはいつまで必要?
「いつまで続けるの?」——これ、実はとても多い疑問です。1歳を過ぎても続けるべきなのか、悩みますよね。
時期別の目安
| 時期 | 塩抜きの考え方 |
| 離乳食期(〜1歳頃) | しっかりゆでて水洗いを。習慣にしておくと安心 |
| 1〜2歳頃 | 頻繁に食べるなら続けたい。週に数回程度なら軽くでOK |
| 3歳頃〜 | 必須ではない。1日全体の塩分バランスで考える |
明確に「○歳まで」という決まりはありません。 卒業のタイミングは、お子さんの食べる量や頻度によって変わります。
判断の基準は「1日全体の塩分量」
考え方の軸になるのが、1日の塩分摂取の目標量です。
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、食塩相当量の目標量が次のように示されています。
- 1〜2歳:男児3g未満/女児 2.5g未満
- 3〜5歳:男女とも5g未満
ここで、うどん1食分の塩分を計算してみましょう。
離乳食後期の赤ちゃんが食べるゆでうどんは、1食あたり60〜80g程度。ゆでうどん80gなら、食塩相当量は約0.24gです。1〜2歳の目標量3.0gに対して、1割弱。
もちろん軽視はできませんが、「これだけで大幅に超えてしまう」という量ではないことが分かります。
食べる頻度と量でも変わります
同じ1歳半でも、週1回うどんを食べる子と、毎日のように食べる子では話が変わります。
うどんが大好きで頻繁に食卓に登場するご家庭なら、塩抜きを続けるメリットは大きいでしょう。逆に、たまに食べる程度なら、そこまで神経質にならなくても大丈夫です。
「うちの子はどうかな」と、食卓を思い浮かべながら判断してみてくださいね。
塩抜きしていなかった…大丈夫?
さて、ここからが、この記事をいちばん読んでほしいパートです。
1〜2回どころか、これまでずっとでも大丈夫
「今まで一度も水洗いしていませんでした」という方。
大丈夫です。過度に心配する必要はありません。
理由は、この記事の最初にお伝えしたとおり。ゆでている時点で、塩分の8割以上はお湯に溶け出しています。 水洗いをしていなかったとしても、赤ちゃんが口にしていた塩分は、あなたが想像しているよりずっと少ないはずです。
そして、塩分は毎日の食事の積み重ねで考えるもの。1回や数回の食事で、すぐに健康へ影響が出るようなものではありません。
お子さんが元気に過ごしていて、体重も順調に増えているなら、心配はいらないと考えていいでしょう。
それでも気になるときの、明日からの調整方法
「頭では分かったけれど、やっぱり気になる」という方へ。
過去を振り返るより、これからできることに目を向けましょう。具体的には次のとおりです。
- 次にうどんを作るときから、ゆでたあとに流水でさっと洗う
- つゆやスープの味つけを、いつもより薄くする
- その日のほかのメニューを、味つけなしの野菜や果物で調整する
これだけで十分です。「今日から変えればいい」——それ以上のことをする必要はありません。
自分を責めないでください
最後に、これだけはお伝えさせてください。
離乳食には「正解」とされる情報が山のようにあって、知らなかったことに気づくたび、自分を責めてしまいがちです。「もっと早く知っていれば」「私のせいで」と。
でも、知らなかったことに気づけたのは、お子さんのことを真剣に考えている証拠です。
それに、離乳食の情報はすべてを完璧にこなせるようにはできていません。全部を守ろうとしたら、毎日の食事づくりが続かなくなってしまいます。できる範囲で、無理なく続けること。 それがいちばん大切です。
冷凍庫に、塩抜きしていないゆでうどんのストックが残っている方もいるかもしれませんね。それも、使い切ってしまって大丈夫ですよ。気になるなら、解凍後にさっと水洗いすれば十分です。

実は「うどんの塩分」より「つゆの塩分」のほうが多い
ここまで麺の塩抜きの話をしてきましたが、もっと大事なポイントをお伝えします。
塩分を気にするなら、注目すべきは麺よりも「つゆ」です。
麺とつゆ、塩分量を比べてみると
先ほど計算したとおり、ゆでうどん80gの食塩相当量は約0.24g。
一方、市販のめんつゆはどうでしょうか。商品によって差はありますが、ストレートタイプのめんつゆは100mlあたり約3gの食塩相当量を含むものが一般的です。
つまり、つゆを大さじ1(15ml)使っただけで約0.45g。麺を塩抜きして減らせる量を、あっという間に上回ってしまうのです。
一生懸命に麺を洗っても、つゆをたっぷりかけていては意味がない——少し厳しい言い方になりますが、これが現実です。
いちばん効果的なのは「つゆを薄める・飲み干さない」
対策はシンプルです。
離乳食期(〜1歳頃)
そもそも市販のめんつゆは使わず、だし汁で煮るのが基本です。昆布やかつおのだしだけで、赤ちゃんは十分おいしく食べてくれます。
1歳以降
つゆを使う場合は、大人用の3〜5倍に薄めて。そして、スープは飲み干さず残すようにしましょう。麺にからんだ分だけで十分です。
だしの風味で満足感を出すコツ
「味がないと食べてくれないのでは」と心配になりますよね。
そんなときは、塩分ではなく風味で満足感を出すのがコツです。
- 昆布とかつおの合わせだしを使う(うま味が重なると満足感が上がります)
- かつお節をひとつまみ、指で細かくしながらふりかける
- 玉ねぎやにんじんなど、甘みの出る野菜を一緒に煮込む
- すりごまや、ごく少量のしょうゆを風味づけに使う(1歳以降)
野菜の甘みが溶け出したスープは、それだけでしっかりおいしくなります。ぜひ試してみてください。
ベビーフードのうどんを使うときは
市販のベビーフードのうどんは、月齢に合わせて塩分が調整されています。パッケージの月齢表示に合ったものを選べば、塩分の心配はほとんどいりません。味の濃さがわからない場合も、ベビーフードを一度食べてみて同じくらいの味付けにすれば安心です。
外出時や忙しい日には、遠慮なく頼ってくださいね。

月齢・年齢別のうどんの進め方
塩抜きとあわせて、時期ごとの与え方も確認しておきましょう。
| 時期 | 1回の目安量 | 長さ | かたさ |
| 中期(7〜8か月頃) | 35〜55g程度 | 3mm前後 | 豆腐くらい(舌でつぶせる) |
| 後期(9〜11か月頃) | 60〜80g程度 | 7mm〜1cm | バナナくらい(歯ぐきでつぶせる) |
| 完了期(1歳〜1歳半) | 80〜100g程度 | 2〜3cm | 歯ぐきで噛める程度 |
※量はゆでた状態での目安です。お子さんの食べ具合に合わせて調整してください。
初めて与えるときの3つのルール
うどんの原材料は小麦。小麦は、消費者庁が定める「特定原材料」8品目のひとつで、アレルギー表示が義務づけられている食品です。初めて与えるときは、次の3点を守りましょう。
- ひとさじから始める
やわらかくゆでたものを、赤ちゃん用スプーン1杯だけ。
- 平日の午前中に
かかりつけの小児科が開いている時間帯に。症状は食後すぐに出ることも、時間が経ってから出ることもあります。午後も受診できる時間帯が理想です。
- ほかの新しい食材と混ぜない
数日間は単体で与えて、様子を観察してください。
食後にじんましん、口の周りの赤み、嘔吐、下痢、咳、息苦しそうな様子などが見られたら、自己判断せず医療機関を受診しましょう。症状が急に強く出た場合は、ためらわず救急要請を。
塩抜きが面倒なときの時短アイデア
正しいやり方が分かっても、毎回続けられなければ意味がありません。無理なく続けるための工夫をご紹介します。
大人用と一緒にゆでて、味つけ前に取り分ける
いちばん現実的な方法です。
家族の分のうどんをゆでるとき、同じ鍋で少し長めにゆでて、味つけ前に子ども用を取り出す。あとは流水で洗うだけです。鍋をふたつ使う必要も、別メニューを作る必要もありません。
まとめてゆでて、小分け冷凍
時間のある日にまとめてゆでて、1食分ずつ冷凍しておく方法です。
塩抜きまで済ませた状態で冷凍しておけば、使うときは加熱するだけ。「塩抜きが面倒」という問題そのものを、週に一度に集約できます。
食塩不使用うどんを、使いどころを決めて使う
前述のとおり割高ではありますが、使いどころを決めれば負担は抑えられます。
- 離乳食中期のあいだだけ使う
- 平日は食塩不使用、休日の取り分けは普通のうどん
- 疲れている日の「お守り」として常備しておく
全部をこれにする必要はありません。自分がラクになるポイントだけ、お金で解決するという考え方でいいと思います。

ゆでたうどんの冷凍保存と解凍
小分け冷凍のやり方
- 月齢に合わせた長さに切る
- 1食分ずつラップで包む
- 空気をしっかり抜いて、フリーザーバッグへ
保存期間は1週間を目安に使い切りましょう。家庭用の冷凍庫は扉の開け閉めで温度が変動しやすいため、長期保存には向きません。作った日をマスキングテープに書いて貼っておくと管理がラクです。
解凍は自然解凍せず、必ず加熱を
自然解凍は避けてください。 常温に置くあいだに雑菌が繁殖するおそれがあります。
冷凍のまま鍋で加熱するか、電子レンジで温めましょう。しっかり熱くなったら、粗熱をとって人肌程度まで冷ましてから与えてくださいね。
冷凍うどんの「再冷凍」はできる?
「市販の冷凍うどんをゆでて、切り分けて、また冷凍してもいい?」——これもよくある疑問です。
基本的にはおすすめできません。 一度解凍したものを再冷凍すると、品質が落ちるうえに、解凍のあいだに雑菌が繁殖するリスクがあります。
冷凍ストックを作りたいなら、乾麺や生めんをゆでたものを使うのが安心です。市販の冷凍うどんは、その日に使う分だけ調理しましょう。
うどんを与えるときの注意点
つるっと飲み込んでしまう誤嚥に注意
うどんは、噛まなくても飲み込めてしまう食材です。だからこそ、丸のみのくせがつきやすいという側面があります。
月齢に合った長さに切ることに加えて、食事中はそばで見守りましょう。「もぐもぐしようね」と声をかけながら食べさせると、噛む習慣が自然と育っていきます。
長すぎる麺は、のどに詰まらせる原因にもなります。面倒でも、キッチンバサミで短く切るひと手間を省かないでください。太さがある場合は、なるべく細いものを選ぶなど注意が必要です。
うどんだけでは栄養が偏ります
うどんは炭水化物が中心の食材です。食べやすくて赤ちゃんも喜ぶので、つい頼りがちですが、うどんだけでは栄養が足りません。
必ず、次のような具材を一緒に。
- たんぱく質:豆腐、白身魚、ツナ(食塩無添加)、鶏ささみ、卵、納豆
- 野菜:にんじん、玉ねぎ、ほうれん草、キャベツ、かぼちゃ
具だくさんにすれば、それだけで一品で栄養がまとまります。
とはいえ、毎回いろいろな具材を用意するのは大変ですよね。作る時間がない日、赤ちゃんの機嫌が悪くて食が進まない日は、必ずあります。
そんなときは、bebecoのような栄養サポート食品を上手に使うのもひとつの方法です。たとえばbebecoまるごと納豆は、無添加で納豆をまるごとパウダーにしたもの。うどんに振りかけるだけでたんぱく質を足せるので、忙しい日の一手間を減らしながら栄養を補えます。
「全部手作りしなきゃ」と自分を追い込まなくて大丈夫。頼れるものは頼りながら進めていきましょう。
うどんの塩抜きに関するよくある質問
塩抜きをすると、栄養まで抜けてしまいませんか?
多少は溶け出しますが、うどんの主な栄養である炭水化物は水に溶けにくいため、大きな影響はありません。塩抜きによるメリットのほうが大きいと考えて大丈夫です。
そうめんやパスタも塩抜きが必要ですか?
そうめんはうどんと同じく製造時に食塩を使うため、同様に塩抜きをおすすめします。乾麺なので塩分は高めです。一方、パスタは製造時に食塩を使わないものがほとんどなので、塩抜きは不要。ただし、ゆでるときにお湯へ塩を入れないように気をつけてください。
大人用の普通のうどんを使ってもいいですか?
問題ありません。しっかりゆでて水洗いすれば、離乳食(中期から)にも使えます。子ども用うどんでなければいけない、ということはありません。ただし「コシが強い」タイプは、長くゆでてもやわらかくなりにくいので離乳食には不向きです。
ゆで汁はスープに使い回せますか?
使わないでください。 ゆで汁には抜けた塩分が溶け込んでいます。せっかく塩抜きをしても、その汁を使ってしまっては元どおりです。だしは別に用意しましょう。
「減塩うどん」なら塩抜きは不要ですか?
減塩タイプは通常より塩分が少ないものの、ゼロではありません。パッケージの栄養成分表示を確認し、離乳食期は軽く水洗いしておくと安心です。完全に不要なのは「食塩不使用」と明記されたものだけです。
うどんを毎日食べさせても大丈夫ですか?
食べやすいので頼りたくなりますが、栄養が偏るため、ほかの主食(ごはん、パン、そうめんなど)とローテーションするのがおすすめです。うどんが続くなら、具材でたんぱく質と野菜をしっかり補ってあげてください。
まとめ
うどんの塩抜きについて、大切なポイントを振り返ります。
- 塩抜きはしたほうが安心だが、必須ではない
- ゆでるだけで塩分の8割以上は溶け出している(生うどんの場合)
- 最も塩分が高いのは乾麺。ここはしっかり水洗いを
- 冷凍うどんは製造時にゆでてあるので、軽くで十分
- 「いつまで」に決まりはない。1日全体の塩分量と、食べる頻度で判断を
- 今までしていなかったとしても、心配しすぎなくて大丈夫
- 麺よりも、つゆの塩分のほうがずっと多い。薄める・飲み干さないことが最も効果的
うどんは、やわらかくて食べやすく、調理も簡単。忙しい毎日の強い味方になってくれる食材です。
塩抜きという言葉を聞くと身構えてしまうかもしれませんが、やることは「長めにゆでて、さっと洗う」だけ。難しく考えず、できる日にできる範囲で。
もし心配であれば、離乳食用のうどんを使用するのが一番安心です。ですが、多少塩分が多くてもその瞬間から病気になるということはありません。塩分が多かったかも…と思うときは、水や麦茶を多めに摂取させて体内で薄めるということも大事です。実際、私もその手法で乗り越えてきました。外食やお呼ばれした時は、塩分が多いかもなんて考える余裕はないですし、とりあえず「離乳食は持って行く」「飲み物は多めに準備」「塩分が多い食事をしたら次の日に調整する」でも充分ではないでしょうか。
どうか肩の力を抜いて、赤ちゃんとの食卓を楽しんでくださいね。
参考文献
- 文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
- 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」
- 厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」
- 消費者庁「食物アレルギー表示に関する情報」

三好恵子
管理栄養士資格取得後、自治体の職員向け健康管理業務を担い、特定保健指導に従事する。半年で10kg減量者を多数輩出。その後は子育てを経て、行政の臨時管理栄養士として約3年、離乳食教室や乳幼児健診等で指導を行う。




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