「離乳食に食パンを使いたいけれど、市販のものって本当に大丈夫なのかな?」
スーパーにはたくさんの食パンが並んでいて、裏面を見ると聞き慣れない名前がずらり。
「添加物って赤ちゃんに良くないのかな?」
「塩分が多かったらどうしよう…」
そんなふうに、商品を手に取ったまま悩んだ経験がある方も多いのではないでしょうか。
でも、毎日パンを焼くのは現実的ではありませんし、忙しい育児の中では市販の食パンを上手に取り入れたいですよね。
実は、市販の食パンは選び方のポイントさえ知っていれば、離乳食にも取り入れられる食品です。
大切なのは、「添加物が入っているかどうか」だけで判断することではなく、赤ちゃんの月齢に合ったパンを選び、食べやすく工夫してあげること。
この記事では、管理栄養士の視点から、添加物や塩分について知っておきたいことと、安心して選べるパンのポイントをやさしくご紹介します。
「添加物が入っているからダメ」と思わなくて大丈夫
赤ちゃんの食べるものだからこそ、できるだけ安心できるものを選びたい。
そう思って原材料表示を見たものの、「乳化剤」「イーストフード」などの文字が並んでいると、「これは避けたほうがいいのかな…」と不安になりますよね。
実は、日本で販売されている食品に使われる食品添加物は、安全性が確認され、使用できる量もしっかり決められています。
そのため、「添加物が書かれている=赤ちゃんに危険」というわけではありません。
もちろん、できるだけシンプルな原材料のパンを選ぶことはおすすめですが、「少し添加物が入っているから絶対にダメ」と神経質になりすぎる必要はありません。
毎日の育児では、無理なく続けられることも大切です。
実は、添加物よりも気にしたいのは塩分です
「添加物ばかり気にしていたけれど、塩分も見たほうがいいんですね。」
管理栄養士としてお話しすると、実は離乳食期は添加物以上に塩分を意識したい時期でもあります。
赤ちゃんの腎臓はまだ発達の途中。
大人と同じように塩分を処理する力は十分ではありません。
だからこそ、パンを選ぶときは
- シンプルな食パン(雑穀が多いパンは消化しにくいので幼児期以降に)
- 甘すぎないもの
- バターやチーズがたくさん入っていないもの(ロールパンもバターが多い)
を選ぶと安心です。
「赤ちゃん専用のパンじゃないとダメ」というわけではありません。
スーパーで手に入る食パンの中から、少しだけ選び方を意識するだけで十分です。
パン売り場で迷ったら、この5つだけチェック
毎回、原材料を細かく比べるのは大変ですよね。
そんなときは、この5つだけ覚えておけば大丈夫です。
✓ 原材料がシンプル
小麦粉・水・酵母・塩など、基本的な材料で作られているものがおすすめです。
✓ 塩分が控えめ
商品によって塩分量は意外と違います。
迷ったら栄養成分表示を見比べてみましょう。
✓ 甘すぎない
ほんのり甘い程度なら問題ありませんが、菓子パンのように砂糖が多いものは離乳食には向きません。
✓ やわらかい食感
耳はので、最初は白い部分から始めましょう。
✓ 冷凍保存しやすい
1枚ずつ冷凍しておくと、忙しい朝にもすぐ使えて便利ですよ。
管理栄養士メモ|「100点のパン」を探さなくても大丈夫
離乳食が始まると、「これで合っているのかな」と心配になることがたくさんあります。
でも、パンひとつで栄養バランスが決まるわけではありません。
今日は食パンだったら、野菜やたんぱく質を少し添えてみる。
忙しい日は、市販品を上手に活用する。
そんなふうに1食ではなく、1日・1週間くらいの気持ちで考えると、毎日の離乳食がぐっと気楽になります。
完璧を目指すよりも、赤ちゃんがおいしく食べられて、ご家族が笑顔で続けられること。
それが何より大切です。
まとめ
市販の食パンは、ポイントを押さえて選べば離乳食にも取り入れられます。
「添加物があるからダメ」と考えすぎなくても大丈夫。
それよりも、
- シンプルな原材料
- 塩分が控えめ
- 甘すぎない
そんなパンを選びながら、月齢に合わせて食べやすく工夫してあげましょう。
「今日はパンだけだと栄養が少し心配かも…」
そんな日は、鉄分や野菜、たんぱく質を手軽にプラスできる食品を活用するのもひとつの方法です。
三好恵子
管理栄養士資格取得後、自治体の職員向け健康管理業務を担い、特定保健指導に従事する。半年で10kg減量者を多数輩出。その後は子育てを経て、行政の臨時管理栄養士として約3年、離乳食教室や乳幼児健診等で指導を行う。
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