【回数別】離乳食のタイミングと目安(上手くいかなかったときの対処法も)

離乳食を食べる女の赤ちゃんの写真活用法
活用法

赤ちゃんが5ヶ月になり離乳食が始まると、「なかなか離乳食を食べてくれない」、「離乳食食べさせられなかった」と思い通りにいかずに悩むお母さんは多いです。

離乳食を与えるタイミングは、赤ちゃんの成長に合わせて1回食、2回食、3回食と回数別の目安があります。

この記事では、回数別の離乳食を与えるタイミングと目安、上手くいかなかった場合の対処法について解説します。

離乳食をなかなか食べてくれない赤ちゃんや、離乳食のタイミングがこのやり方で良いのか迷っているとお悩みのお母さんは、この記事を読んでタイミングの調整をしてみて下さいね。 

掲載している内容は一部合同会社ニワトコ発行の子どもノートを参考にしています

離乳食のリズムを4ヶ月頃に作る

ミルクを飲む赤ちゃんの写真

離乳食を与えるタイミングは、お母さんが離乳食スタートの前に、ある程度授乳の間隔をつけると食のリズムを作ることが出来ます。

たとえば、授乳を4時間おきにしていれば、午前中の授乳を離乳食1回目+授乳に置き換えても、赤ちゃんの食のリズムを大きく崩さずに済みます。

また赤ちゃんもミルクや授乳の時間が分かってくるので、授乳や食事を待てるようになります。

離乳食を与え始める前(4ヶ月頃)に、お母さんがある程度赤ちゃんの食のリズムを整えてあげて、離乳食の始まりに備えてあげましょう。

1回食・2回食・3回食の目安

小分けにされた離乳食とこし器の写真

離乳食は、赤ちゃんの離乳が進むにつれて1回食、2回食、3回食へと増えていきます。

回数が切り替わるタイミングも個人差が大きいため、赤ちゃんの様子をみながら進めていくことが大切です。

ここでは、離乳食の回数別、スケジュール目安をまとめました。

お母さんは可能な範囲で取り入れてみましょう。

1回食のスケジュール目安(5ヶ月頃)

離乳食を始めてから1ヶ月目は、1日に1回の離乳食を与える1回食です。

離乳食を与える時間は、赤ちゃんの機嫌が良い午前10時頃がおすすめです。

朝は、赤ちゃんの自律神経が活発に動き出し、意識もしっかりと目覚めている時間帯なので、胃腸への負担が軽く、受け入れもしやすいようです。

2回食のスケジュール目安(6~8ヶ月頃)

離乳食を開始して2ヶ月が経つと、1日に2回の離乳食を与える2回食がスタートします。

決まった時間帯はありませんが、午前・午後に各1回が目安と考えて下さい。

1回目は午前10時頃、2回目は生活スタイルの合わせて与えやすい時間帯にしましょう。

午後の2回目は、赤ちゃんのお昼寝やご機嫌で時間が変わることもあると思いますが、1回目から必ず4時間以上は空けて、胃腸に消化の時間を与えてください。

重要なのは、離乳食を1日2回、可能な範囲で毎日同じ時間帯に与えていくことです。

離乳食を毎日同じ時間帯に与えることによって、自律神経が成長し消化酵素の分泌が増えるので消化する力が強化されます。

また同じ時間帯に離乳食を与えることで、赤ちゃんの一日の生活リズムが整い、食事の時間を期待して待つようになります。

できるだけ同じ時間帯に離乳食を与えてあげられるように調整していきましょう。

3回食のスケジュール目安(9~11ヶ月頃)

赤ちゃんが9ヶ月頃になると、1日に3回の離乳食を与える3回食が始まります。

離乳食の時間帯は、午前中1回、早めの昼に1回、夕方に1回が目安です。

離乳食を与える具体的な時間はありませんが、離乳食1回目は、1回食や2回食と同じ午前10時頃、2回目と3回目は、生活スタイルに応じて食事を与えやすい時間帯がおすすめです。

離乳食と離乳食の間隔は4時間以上空けましょう。

赤ちゃんの食のリズムが整えば、お腹もほどよく空き「空腹感」を覚えることが出来ます。

さらに、時間を空けることで赤ちゃんの胃腸の消化の負担を減らすことにもつながります。

早寝早起きをし、赤ちゃんの生活リズムをなるべく崩さないように心がけて下さい。

3回食と間食のスケジュール目安(1歳~1歳6ヶ月頃)

1歳を過ぎると1日に3回の離乳食を与える3回食に間食(補食・おやつ)が入ります。

赤ちゃんが母乳やミルクを飲む量が少なくなるとビタミンA・C・カルシウムが不足しやすくなります。

間食は、1日3食の食事だけでは不足する必要な栄養素やエネルギーを補給するための軽食で、お菓子ではありません。

間食には、果物と牛乳をあげると良いでしょう。

間食を取り入れた1日のスケジュール目安の例は、以下です。

時間生活内容
7:00離乳食1回目
10:00軽めの間食
12:00離乳食2回目
15:00軽めの間食
18:00離乳食3回目

離乳食を食べさせるタイミングや時間がずれた時の対処法

離乳食が3つ並んだ写真

回数別のスケジュール目安の例をご紹介しましたが、あくまでも目安です。

実際の生活では、午前中にお出かけがあったりすると、赤ちゃんが1回目の離乳食を食べられないこともあると思います。

そのような場合も含めた、離乳食を与えるタイミングや時間がずれたときの対処法を解説します。

基本的に時間や回数のずれは気にしないでOK

お昼寝のタイミングがずれたり、機嫌が悪かったりして離乳食を食べさせられなかったとしても、離乳食を与える時間帯や回数のずれは気にしないで大丈夫です。

回数のずれよりも大事なポイントは最後のミルクよりも1回前に離乳食を終わらせておくことです。

赤ちゃんが6時に起床し、4時間おきにミルクや授乳を与えていた場合は、離乳食を18時までに終わらせ、4時間後の22時に最後のミルクを与えるようにします。

例)1回食の場合

時間生活内容
6:00起床
 おっぱい/ミルク
10:00おっぱい/ミルク 
14:00おっぱい/ミルク
18:00離乳食+おっぱい/ミルク
20:00就寝
22:00おっぱい/ミルク

赤ちゃんの胃腸の消化のリズムを考えると、寝るまで最低2時間はあけて下さい。

離乳食の時間や回数は、家庭や赤ちゃんの状況で柔軟に対応をしていきましょう。

もし夜遅くなり、離乳食が食べられなかった場合は、授乳だけでも大丈夫です。

ポイントを知って、離乳食を無理のない範囲で進めていこう。

きれいめなお母さんに抱かれた赤ちゃんの写真

離乳食を与えるタイミングのポイントは、以下の通りです。

  • 離乳食のリズムを4ヶ月頃に作る
  • 回数別の目安はあるが、出来る範囲で取り入れる
  • 基本的に時間や回数のずれは気にしないでOK

回数別の離乳食を与えるスケジュール目安を解説しましたが、あくまで例なので、スケジュール通りに進める必要はありません。

赤ちゃんの性格や個性でもタイミングが違うので、「予定通りに行かないのは当たり前」と考え、柔軟に対応していくことが大切です。

大人の生活スタイルの中に子育てが入ってくると、今までと同じ生活ではなくなります。

赤ちゃんの食事のリズムを作って、少しずつ食事への興味をもたせてあげましょう。

記事監修

三好恵子

管理栄養士資格取得後、自治体の職員向け健康管理業務を担い、特定保健指導に従事する。半年で10kg減量者を多数輩出。その後は子育てを経て、行政の臨時管理栄養士として約3年、離乳食教室や乳幼児健診等で指導を行う。

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