離乳食を作りたくないときのベビーフードを利用した手間抜き方法

赤ちゃんにベビーフードを与えているお母さんの写真活用法
活用法

離乳食を作るのがめんどうくさいと思ったことはありませんか?
実際、国が2018年に行った乳幼児栄養調査では3割の保護者が「離乳食作りを負担に感じる」と答えています。

参考:ベビーフードを活用する際の留意点について|厚生労働省

でも「ベビーフードを使うにはなんとなく抵抗がある」というママたちも多いと思います。

今回の記事では、ベビーフードを使う不安とベビーフードを使って作る手間抜きレシピをご紹介します。

ベビーフードを活用してめんどうくさい離乳食を、手間ひまかけて作ったものと違わない離乳食にしていきましょう。

ベビーフードとは、離乳を手助けするための加工食品のこと

ベビーフードが3つ並んでいる写真

日本のベビーフード製造会社の大手6社で構成されたベビーフード協議会では、ベビーフードを「赤ちゃんの離乳をお手伝いするための市販の加工品」と定義しています。

ベビーフードは、ミルクや母乳から栄養を摂取していた赤ちゃんが、食事から栄養を摂るようになる赤ちゃんの体の機能や発達をサポートする役割があります。

あるアンケートでは、約7割のママが「ベビーフードを使ったことがある」と回答しています。

参考:HugKum

出産直後は授乳やおむつ替えで忙しく、時間的にも心にも余裕が無くなってくるので、ベビーフードを使って上手に活用しているママが多いようです。

ベビーフードを利用する人は増えている

ベビーフードがどのくらい購入されているのかデータで見てみましょう。

厚生労働省の資料によると、日本は少子化で子どもの数は減ってきていますがベビーフードの市場は拡大しています

ベビーフード市場と出生数の推移のグラフ

参考:ベビーフードを活用する際の 留意点について P12 厚生労働省

つまり、以前よりも赤ちゃんに対して多くのベビーフードが利用されてきていることが分かります。

忙しいときや外出時にあるとやっぱり便利

たくさんのママが離乳食にベビーフードを利用しています。

あるアンケートによると外出時の赤ちゃんのご飯や手作り離乳食を食べてくれないとき、外出時の離乳食として利用しているママが多いです。

参考:ベビーフード使ってますか?頻度や使い方など677人のママの本音! | ママびよりウェブ

赤ちゃんの離乳が進み、2回食、3回食になると、赤ちゃんの動きも活発になるので外出する機会も増えてきます。

外出して食事をする場合、離乳食メニューがあるお店はほとんどなく、離乳食を持っていく必要があります。

ベビーフードがあれば、事前に調理する必要がなく、準備に手間がかからないので便利です。

ベビーフードの安全基準

赤ちゃんと手と大人の手

大手ベビーフードメーカーの商品であれば食品製造の基準をクリアし、さらに乳児用として売るための基準を満たしたものだけが「ベビーフード」として販売されています。

他にも「乳児用規格適用食品」は、国や基準を満たした製品表示の1つで、食品中の放射能が基準値以下の場合に適用される表示です。

ベビーフードが安全かどうか不安を感じるときは、基準に適合しているか表示内容を確認して購入して下さい。

参考:乳児用食品の規格基準が適用される食品に対する表示について|厚生労働省

ベビーフードは4つの栄養素が不足しがち

泣く赤ちゃん

ベビーフードは便利で手軽なものですが、不足しがちな4つの栄養素があります。

鉄分、亜鉛、カルシウム、ビタミンDの4つです。

市販されているベビーフードは大量・一度に商品を作ります。

そのため、どうしても細やかな栄養バランスの調整が難しく不足しがちな栄養素が出てきやすいです。

不足しがちな栄養素を他の食品や料理で補いつつ、ベビーフードを組み合わせいくのが賢い利用法です。

鉄分と亜鉛は、赤ちゃんの体の素材の元になる成分。

鉄分は赤血球、亜鉛は味覚や免疫機能を作るための材料になります。

鉄分と亜鉛は吸収率が低く、不足しやすい栄養素なので、離乳食から定期的に摂取する必要があります。

カルシウムとビタミンDは、赤ちゃんの骨を強くするために大事な成分

カルシウムは骨の元に、ビタミンDはカルシウムの吸収を助ける栄養素なので一緒に食事から摂れるとベストです。

また、太陽にあたることでビタミンDを体内で生成するので、天気の良い日はお散歩に出かけたり、窓辺で太陽の光にあたるようにしましょう。

手抜きではなく「手間抜き」を目指そう!

赤ちゃんを抱きあげるお母さんの写真

決してベビーフードを使うことが手抜きでは有りません。赤ちゃんのことを考えてベビーフードを食べさせていれば、手間を省いているだけなので「手間抜き」なのです。

離乳食を作る時間をベビーフードで「手間抜き」をして、その分を赤ちゃんと遊んだり、気分をリフレッシュしたり有意義に時間を使うと考えれば、ベビーフードは大変優秀なママのサポーターになります。

手間抜きできる、手作り離乳食とベビーフードを組み合わせた3つの方法を紹介します。

手作り離乳食にベビーフードを追加して使う

手作り離乳食の食材が少ないときにベビーフードを食材として加えると、食材の種類が増え、いろいろな食感を感じさせてあげられます。

バリエーションが少ないと赤ちゃんも離乳食に飽きてしまうことがあるので、食感・色味・ボリュームなど変化を付ける役にも立ちます。

お魚やお肉のソースとして使う

ベビーフードをお肉やお魚のソースとして使うと味の変化を付けることができます。

ベビーフードには和食だけではなく、中華や洋食もあり味がバラエティー豊かです。

味の変化も赤ちゃんの飽き防止には有効です

魚は白身魚が6ヶ月頃、肉は7ヶ月頃から離乳食として使えるので、変化をつけて見てください。 

ベビーフードに食材を足してアレンジする

ベビーフードには不足しがちな栄養素を足せばアレンジ離乳食が作れます。

鉄分を補給するならほうれん草・小松菜、亜鉛と鉄を一緒に補給するなら鶏レバーがオススメです。

カルシウムを補うには小魚や乳製品、ビタミンDはきのこ類やレバー、イワシなどに含まれています。

食材によって赤ちゃんに与えられる時期がありますので、確認して使ってください。

手間抜きで栄養も補えるおすすめアイテム

手作り離乳食が3つ、まな板の上に並んでいる写真

ベビーフードを使って手間抜きし、さらに栄養も補えるおすすめアイテムがあります。

レシピと合わせてご紹介いたします。

鉄分と亜鉛の補給には「まるごと鶏レバー」

まるごと鶏レバー

鉄分と亜鉛は赤ちゃんの体の材料として必要不可欠な栄養素です。

鉄分は不足しやすい成分として有名ですが、鉄分不足が続くと赤ちゃんの場合は激しく泣いたり、不機嫌の原因につながったりします。

また、亜鉛は赤ちゃんの味覚や免疫機能を作ります。

亜鉛不足になると、味覚が十分に育たず離乳食を食べる量が減るため、不足しないようにすることが大切です。

鉄分と亜鉛は、レバーや赤身の肉類、卵黄などに含まれています。

参考:小児科医ママが語る子どもの栄養…味覚を育む「亜鉛」の重要性

赤ちゃんの鉄分と亜鉛不足には、「まるごと鶏レバー」がおすすめです。

九州産の鶏レバーをまるごと粉末にしたもので、混ぜるだけで簡単に鉄分を補給できます。
また、長期・常温保存が可能で、「乳児用規格適用食品」なので安全性が高く安心して使える商品です。

カルシウムとビタミンDの補給には「まるごと青魚」

まるごと青魚

カルシウムは赤ちゃんの骨を強くするためにビタミンDと一緒に摂りたい必須栄養素です。ビタミンDはカルシウムの吸収を助け、足りない状態が重なると骨がもろくなったり、身長が伸びなくなったりして赤ちゃんの発育に影響を及ぼします。

ビタミンDやカルシウムが多く含まれる食材は、サケやシラスなどの魚です。

青魚は9ヶ月から離乳食に使うことが出来ます。

赤ちゃんのカルシウム不足におすすめしたいのは「まるごと青魚」です。
九州産の青魚を無添加でまるごと粉末にした商品です。

粉末なので小骨の心配もなく、ふりかけとしても使え、また「乳児用規格適用食品」なので安全性も確保されています。

離乳食の宅配サービスを使ってもOK

新鮮野菜が入っている箱の写真

「ベビーフードや食材の組み合わせを考えるのが億劫だ」という方におすすめしたいのは、宅配サービスです。

赤ちゃんのために本当に良い食材を詰めた宅配離乳食BOX「ごかんごさい」は、食材・レシピとオンライン料理教室体験付きではじめて離乳食を作る方にも安心です。

離乳食宅配・通販|レシピと体験教室付き|ごかんごさい 

「ごかんごさい」にはまるごと離乳食シリーズも食材として提供されています。(セットにより商品は異なります)

適当さも大事!たまにはベビーフードで手間抜きしよう

若い夫婦と赤ちゃんの笑顔の写真

離乳食を始めたばかりの頃は毎日の慣れないことで疲れてしまうママもいると思います。

ストレスは赤ちゃんに伝わりやすく、赤ちゃんも不機嫌になりやすいです。

そんなときは無理をせず、ベビーフードを使い、出来る限り手間抜きをしましょう。

ある程度の適当さも大事です。

ベビーフードを使うことでママの心の余裕を作り、ママと赤ちゃんがお互いにハッピーに過ごすことが大切です

離乳食作りに慣れてきたら、赤ちゃんに不足しがちな栄養素を毎日の食事の中できちんと補給してあげましょう。

記事監修

三好恵子

管理栄養士資格取得後、自治体の職員向け健康管理業務を担い、特定保健指導に従事する。半年で10kg減量者を多数輩出。その後は子育てを経て、行政の臨時管理栄養士として約3年、離乳食教室や乳幼児健診等で指導を行う。

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