粉ミルクは赤ちゃんに必要な栄養がたくさん含まれていて、安全性についても担保されているので安心して赤ちゃんに飲ませてあげられる育児に欠かせないものです。
ただ、離乳食がすすんでいくと粉ミルクを使う量が減っていくので、手元にある粉ミルクが余ってしまうことがあります。
- プレゼントでたくさんもらったが余ってしまった
- ちょっとしか使っていないが、開封したミルクが残っている
缶タイプの粉ミルクは量も多く、一度開封してしまうと長くは保管できないので、できれば使い切ってしまいたいですが、ミルクを飲む量が減ったり、飲まなくなってしまって、どうしたら良いか悩んでいませんか?
この記事では、余ってしまった粉ミルクの活用法と粉ミルクを離乳食と組み合わせるおすすめ事例をまとめています。
粉ミルクに含まれている成分
粉ミルクには赤ちゃんの成長に必要な栄養素が含まれている、まさに完全食です。
粉ミルクに含まれた成分は、赤ちゃんの成長に必要な栄養素が含まれるように厚生労働省で厳密に基準が決められていて、基準に適合したもののみが国内で販売されています。
粉ミルクに含まれる主な栄養素
赤ちゃんに飲ませる粉ミルクには赤ちゃんの成長に必要な栄養が含まれています。
- タンパク質
- 脂質
- 炭水化物
- ビタミンA,B,C,D,E
- ナトリウム
- カルシウム
- カリウム
- マグネシウム
- 鉄分
- 亜鉛 など
記載した以外でも多くの栄養素が粉ミルクには含まれていて、生まれたばかりの赤ちゃんの成長の材料になります。
製造メーカーが違ってもこの含まれている栄養素はほぼ同じなので、どのメーカーの粉ミルクを使っても栄養素の違いはありません。
ただ、メーカーによって味や溶け方に違いが有り、赤ちゃんにも味の好みがあります。
赤ちゃんが飲んでくれるミルク・飲んでくれないミルクがありますので、いろいろなメーカーのものを試してみてお好みの粉ミルクを見つけましょう。
余った粉ミルクを離乳食に使う
離乳食初期(生後5~6ヶ月)は、まだ離乳食もおかゆ中心で一日一回食なのでミルクはたくさん飲んでくれます。
この時期には粉ミルクが余る心配はあまりないと思います。
中期・後期と離乳食を進めていくにつれて、ミルクから摂っていた栄養を段々と食べものから吸収するようになっていきます。
後期・完了期になるとミルクを飲む量や回数が減ってきます。
粉ミルクが余った・余りそうなときには離乳食の材料として活用しましょう。
粉ミルクには栄養素がたくさん含まれているので、粉ミルクを使った離乳食を食べてくれれば赤ちゃんの成長の手助けになります。
ミルクを使ったレシピであれば粉ミルクに代えるだけなので、わざわざ使い切る方法を考えなくて良いのでおすすめです。
ミルクを使ったレシピ
sunao831のサイトで紹介している「離乳食レシピ」のなかで、ミルクを使った主なレシピをご紹介します。
離乳食中期のレシピ
離乳食後期のレシピ
飲みなれているミルクを離乳食に使えば赤ちゃんも味に慣れているので、離乳食も食べてくれやすくなりますよ。
特に食事に興味が強い赤ちゃんにはおすすめ
お兄ちゃん、お姉ちゃんがいる赤ちゃんは、いろいろな事でお兄ちゃん・お姉ちゃんと同じことをしたいようです。遊びだったり、見ているもの、おもちゃも同じものを求めてきます。
食べ物も同じように、お兄ちゃん・お姉ちゃんと同じものを強く欲しがる傾向があります。
赤ちゃんに離乳食をたべさせている隣で、お兄ちゃん・お姉ちゃんが食事をしていると、自分の食べ物ではないのに興味が湧いて手を出してしまい、準備した離乳食をあまり食べてくれない事があります。
また、ミルクよりもお兄ちゃん・お姉ちゃんが飲んでいるお茶を欲しがったりします。
通常は生後12ヶ月で迎える離乳食完了期を、お兄ちゃん・お姉ちゃんのいる赤ちゃんは早く完了してしまうこともあります。
そうすると離乳食で補給するはずの成長に必要な栄養素が足りないまま普通食を食べ始めてしまいます。
成長の必要な栄養素が十分に摂取できないので、筋肉や内臓の成長に合わせてミルクや離乳食で吸収するべき栄養素が不足していったり、味付けも濃いため内臓にも負担がかかり、成長に問題が起きることも考えられます。
そこで、粉ミルクを食事の材料として活用し、特に弟くん・妹ちゃんの食事には粉ミルクの栄養を積極的に取り入れて成長の手助けをしてあげましょう。
まとめ
残っている粉ミルクをそのまま捨てるのはもったいないですね。
せっかくなので離乳食の材料やおやつの材料として使い、栄養補給に活用しましょう。
赤ちゃんが食べることに興味が出てきたら、離乳食に粉ミルクをつかって栄養補給を促進してあげるのも良いですね。
もちろん、大人の食事の牛乳の代わりに使ってみてもOKですよ。
甘みが強いのでフレンチトーストなど砂糖と牛乳を使う料理で使うと相性が良いです。
記事監修
三好恵子
管理栄養士資格取得後、自治体の職員向け健康管理業務を担い、特定保健指導に従事する。半年で10kg減量者を多数輩出。その後は子育てを経て、行政の臨時管理栄養士として約3年、離乳食教室や乳幼児健診等で指導を行う。